代表ブログ

八街の児童死傷事故を受けて。子どもの命を守る責務とは


2021年6月に起きた千葉県のトラック飲酒運転の事故。
何の罪もない子どもたちが犠牲になりました。

飲酒運転で事故を起こした容疑者へはもちろんのこと、ずさんな管理体制で無責任な態度の企業、過去に事故がありかねてから危険が認知されていたにもかかわらず対応しなかった自治体に対して強い憤りを感じます。

思い返すのは、2006年に福岡で起きた海の中道大橋の飲酒運転事故。
この事故以降、飲酒運転撲滅に向けた取り組みが加速しましたが撲滅には程遠い飲酒運転の現状に愕然とします。改めて、路上に潜む危険は犯罪ばかりではないことを強く痛感させられました。

事故が起きた道路に類似する場所は日本全国至るところにあります。
必要なのは、事故や犯罪が起きる確率を少しでも減らす環境をつくることです。
これまでもパトランを通じて、メンバーが危険箇所を発見した場合例えば道路の欠陥を発見し改善を求めることや見通しの悪い道路にミラーを設置するなど事故を未然に防ぐ取り組みは実施してきました。
これをより一層大きな枠組みとして、組織として提言する動きを加速させる必要性を感じます。
そのためには、多くの人の協力を得ながら、長い時間をかけ進めていかなければいけません。
パトランメンバーだけでなく、警察や自治体、学校などとの連携も必要です。

また飲酒運転の現場を目撃した場合の迅速な対応も不可欠です。
過去には、パトラン中に飲酒現場を目撃した事象もあります。メンバーが目撃後、警察に通報しましたが、このような動きは誰かの命を守るためにも加速する必要があると感じます。

事故でお子さんを亡くされた経験をもつ風見しんごさんは、今回の事故を受けてこう言われていました。「ひとつの事故から生まれる悲しみは、あまりにも多すぎる」
今回の事故で亡くなられたお子さん、そしてご家族のことを考えると本当につらい。ルールを守っていた子どもが、ルールを脱した大人に命を奪われてしまったこと、ご家族は悔やんでも悔やみきれないはずです。
もし自分が当事者だったらどう感じるか、それを考えると到底飲酒運転などできるはずもないんです。
飲酒運転に限らず、運転するという行為が人の命を奪う可能性をもっていることを、ハンドルを握る際に今一度、考えないといけないと思います。

事故が起きない環境を作り、子どもたちを守ることは大人の責務です。
パトランとしても今一度、この問題について向き合い、一人でも多くの子どもたちが救われるよう行動していきます。

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