日本全体の犯罪数について
2019年度 刑法犯認知件数の推移
日本全体の刑法犯の認知件数は減少傾向にあります。
2019年度は748,559件となり、2018年度と比較して9%減少しました。
戦後最高となった2002年と比較して、その件数はおよそ4分の1にまで減少しています。
項目別の犯罪件数
パトランでは、主に街頭で発生する4つの犯罪の減少を目標に掲げています。
それぞれの項目においても犯罪件数は減少しました。
・性犯罪 6,305件(-5.2%)
・窃盗 532,565件(-8.5%)
・ひったくり 1,553件(-19.1%)
・放火 840件(-5.7%)
2019年度 都道府県別認知件数
都道府県別の認知件数を見ると以下のような順になります。
2018年度から上位8件の顔ぶれに変化はありませんが、どの都道府県でも犯罪数は減少しています。
中でも大阪の減少率は最も高く、減少した犯罪数は10,866件となっています。
東 京 104,664件(–8.6%)
大 阪 84,672件(-11.4%)
埼 玉 55,497件(-7.5%)
愛 知 49,956件(-9.3%)
千 葉 41,793件(–10.5%)
神奈川 41,780件(-10.7%)
兵 庫 40,395件(–8.7%)
福 岡 34,520件(-5.9%)
パトランにおける活動成果
パトランによる活動実績
2019年度の活動のべ人数は28,504人と過去最多の人数を更新しました。
また、パトっち(パトラン集計システム)の導入により活動時間を可視化できるようになりました。
のべ活動人数(2019/4/1~2020/3/31)28,504人
のべ活動時間(2019/10/1~2020/3/31)11,452時間
パトラン活動エリアにおける犯罪数の減少
パトランチームが活動する地域においては、18,822件の刑法犯罪を減少させることができました。
チームによる定期的なパトロールが犯罪数の減少につながっています。
東京都(東京チーム)−9,828件
兵庫県(伊丹・東播磨チーム)−3,838件
京都府(京都チーム)−1,685件
滋賀県(びわこチーム)−1,196件
福岡県(宗像・北九州・博多・古賀福津・糸島・久留米)−2,181件
山形県(山形チーム)−339件
松戸市(松戸チーム)−322件
栃木県(栃木チーム)−191件
佐賀県(佐賀チーム)−179件
西尾市(西尾チーム)+98件
街の異変の報告と改善件数
メンバーインタビュー
交通事故現場での対応
パトラン時、後方から大きな音が聞こえました。振り返ると自動車の単独事故です。車道脇の縁石に乗り上げNTT地上機器BOXにぶつかり止まっていました。運転者負傷なし、同乗者なしを確認。警察に110番通報し、二重事故無いように注意・誘導しました。また別の日のは活動中に大きな音が聞こえました。しばらく進むと自動車同士の交通事故でした。運転者・同乗者の怪我の有無を確認し、警察への通報のフォローをしました。信号機のある交差点での信号無視による事故でした。2事案、人命第一、事故拡大しないように対応しました。今後も緊急時に落ち着いて行動できるよう心がけパトラン継続します。
塚越 章彦さん/群馬県
人助けの事案
とても風の強い日、高齢の女性が、強風にあおられて、ガードレールに倒れかかってしまいました。私は、右手にトング、左手にパンパンのゴミ袋を持っていたのですが、慌てて駆け寄り、体を支えました。女性は、両手に重たい荷物を持っていて、あの強風じゃ、あおられても仕方ない状況でした。私も両手が塞がっていたのですが、女性のお荷物をふたつ持ちました。聞けば、私と帰り道が同じ方向で、お宅まで荷物を持って、一緒に歩いて帰りました。ご婦人にケガなどなくて、良かったです。「ありがとう」と何度も言っていただき嬉しかったです。
井邉 恵津子さん/東京都
交通事故現場での対応
7月13日(土曜)西尾祇園祭の日、自動車2台の出会い頭の衝突事故の現場に遭遇しました。怪我人の確認後、事故車が道路を防いでいたので交通整理を実施。祭りの日という事であまりの交通量に苦戦していると通りすがりの方々が手伝ってくれたので何とか対応出来ました。1時間程して往来が正常化。お巡りさんと事故の当事者の方々から感謝の言葉を頂き、ともに交通整理をした皆さんと健闘を讃えあってお別れしました。困っている人を助ける事ができて良かったなというのが最初の感想でした。2次的な事故を防ぐ事にも貢献出来たかなと思いますが、それ以上に手伝いに入ってくれた皆さんの存在に本当に感動しました!無我夢中でしたが行動して良かったです。
立岩 義典さん/愛知県(西尾チーム所属)
不法投棄への対応
パトランを始める迄は関心を余り持っていなかった不法投棄啓発看板、監視カメラ設置が自分の活動地域内にどんどん増えていった事がきっかけで不法投棄への関心が強くなりました。真新しい看板が無かった所に増えたり、看板が破損されたりと悲しい状況が続く度に関心が深まっていきました。特に私が活動している地域は、自然豊かな公園が多いため、誰が捨てたのだろう、現行犯を確認して報告したいとの気持ちまで起こりました。報告してもまた時が経つと同じ事をする人が後をたちません。不法投棄が無くなる迄譲れない気持ちで、活動時にチェックすることをルーティンとして怠らない様にしています。
平野 康夫さん/滋賀県(びわこチーム所属)