5月初旬、パトラン栃木チームに所属する上山隊員が、パトラン中に事故現場に遭遇し、
ドライバーの安全確保と病院への搬送、警察への連絡を迅速に行いました。
パトランでは、防犯の他、このような交通事故に遭遇するケースも考えられます。
その際に、冷静な状況判断と迅速な行動を取ることは非常に重要であることを今回の事例から
改めて学ぶことができました。そして、それを実行した栃木チームの上山隊員の行動力は、私たち
パトランにとって誇り高いものです。
以下は、上山隊員による現場状況についてです。
自宅近くでパトランしていたところ、電柱に衝突して停止をしている自動車に遭遇。
「大丈夫ですか?」と声かけると「大丈夫です」と返答する高齢女性。
一旦距離をとって眺めていると、大丈夫じゃない様子。
落ち着かせるため自動販売機で生茶を購入し、一呼吸するタイミングを作りました。
私が声をかけた時、事故発生から40分以上が経過していました。
自分の契約している自動車保険会社も解らず、東京に住んでいる息子さんに確認をとっている状況でした。エアバック動作により顔が赤く腫れ、右足膝下が打撲により腫れている状態。
電話を代わり、息子さんとやりとりをして保険会社と連絡。
電柱を破損していたため警察に連絡。漏れ出したオイルを確認。臭いからガソリンでなかったことと、河川に流出する恐れがないため消防には通報をしませんでした。
見たところ軽傷でしたが、到着した警察官の気遣いにより救急車手配。その後、搬送先の病院にお迎えに行きました。
幸い骨折もなく、無事に自宅に送りとどけました。
入院している旦那さんの病院から早朝に呼び出され、その帰りの事故だったそうです。
「一瞬寝ちゃったんだと思う」と言っていました。
旦那さんがリタイアするまでは、海外に住んでいた経験が豊富で、各国で運転もしていたということです。それでもこんな事故を起こしてしまったことに、病院からの帰りの車中で涙を流していました。
2時間遅ければ、小学生の下校時間帯でした。
歩行者を巻き込まなかったことが、本当に不幸中の幸いだったと思います。
※現場検証のために撮影した写真