1月4日福岡市内での出来事です。
23:00頃からJR沿線沿いを単独パトランしてると、なにやら叫びながら歩く男性の姿。
気になって動向探ってると、誰かの名前を叫んでるようで焦っている様子。
どうかしましたか?と声をかけると小学二年生のお子さんが半袖のまま家を飛び出して行方がわからなくなったとのこと。
雨もポツポツ、そりゃ急いで探しましょう、協力しますと連絡先を交換。
周辺地図を見て、明るいコンビニやスーパー、公園に目星をつけ散策しました。
タイミングも悪く、小雨だったのが雨脚が強くなってきましたが、なかなか見つけることができず焦りが募るばかり・・・
すると、そのお父さんから駅付近のスーパーで保護されているのを発見したと連絡がありました。
無事一件落着です。探し出して20分と時間も短かったのも幸いでした。
探している最中、お父さんはとても不安そうな顔をしていました。
「出て行け!」と言って、まさか本当に子どもが出て行くとは思わなかった、察するにそんな感じでした。
お父さんありがとうと何度も言ってくれました、とにかく何事もなく良かった!
今回のような行方不明ケースの場合はパトランをしている限り遭遇する事は今後も考えられます。
昨年も博多チームのパトラン中に女の子の行方がわからなくなったと慌てる小学校の先生に遭遇し一緒に探すということがありました。
調べてみると、年間行方不明者の数は平成28年度で84,850人、例年8万人台で推移しています。
原因は様々ですが、今回のような家庭環境が原因となっているのは19%です。
出典:警察庁生活安全局生活安全企画課「平成28年における行方不明者の状況より」
僕はうっすらある幼い頃の記憶をたどって、なんとなくの感覚で捜索ポイントを絞ったわけですが、1人の子どもを見つけるのは簡単じゃない。
今回はマンションが密集する迷路のような場所だったのでなおのことでした。
探していて思ったのは、迷いが行動を鈍らせるということ。
あっちじゃないか、もしくはこっちかもという迷いが少なからずあり右往左往と無駄な時間がありました。
そんな時に何か判断の軸となるもの、それがあれば強い。
思い出すのは、周防大島の子どもを発見した尾畠 春夫さん。
子どもが上に登っていくことを経験値として知っていたことが発見につながったと言ってました。
行方がわからなくなった子を探す経験値を積むのは難しいかもしれませんが、子どもの行動特性のデータなど、何か捜索のヒントになることを頭に詰め込んでおくと迷いなく探せる、それが結果的に早期発見につながるんじゃないかと感じます。
とにかく、何事もなく無事でよかった。