実現したい社会 VISION
子供や女性、お年寄りが安心して
暮らせる地域を実現する。
地域には目には見えない危険が潜んでいます。
そして、それらの危険にさらされている人たちがいます。
私たちは、地域に住む人たちが安心して暮らせるように、犯罪なき世の中の実現に向けて日々活動しています。
果たすべき使命 MISSION
今までにない防犯スタイルを日本の文化にする。
地域に住む人たちによるパトロールや啓発活動は、安全づくりにおいて大きな効果を発揮します。
しかし、地域コミュニティの崩壊や高齢化などの時代の変化により、地域の安全づくりのあり方も変えていく必要があると考えています。
私たちは、これからの時代の安全づくりのために、地域住民が自主的に取り組める新しいスタイルの防犯活動を普及させ、安全な地域づくりに貢献していきます。
行動指針 パトラン五カ条
パトランでは、以下の五カ条に沿って活動を進めていきます。
1 安全/自らの身の安全を最優先する
2 厳守/交通ルールとモラルを厳守する
3 挨拶/すれ違う人の目を見て明るい声で挨拶する
4 観察/周囲をよく観察しまちの変化に気づく
5 継続/心にゆとり、健康な身体、仲間との支え合い
パトランのきっかけは友人の女性が不審者の被害にあったことでした
パトランのきっかけは一緒に活動していた女性メンバーが駅から自宅へ帰宅する途中に
不審者の被害にあったことでした。
その時は大きな被害とはならなかったものの、彼女の心には確かな傷跡が残りました。
それを間近で見ていた代表の立花祐平は「安全だとばかりに思っていた自分の住む地域でこんなに危険な目に遭って心が傷づいている人がいる」と同じような被害を生まないために防犯パトロール活動を始めます。
5人で始めた防犯パトロール
最初に始めたのはSNSを使って防犯情報を市民に向けて紹介することでした。
しかしながら、情報を発信するだけの内容に興味を抱いてくれる人はいません
でした。情報発信だけでなく、現場を知って行動することが必要ではないか?
そう思い、夜間に地域を歩いて見回るパトロール活動を開始します。
半年後にはひとりだけに
実際に街を歩いてパトロールする活動を駅周辺で月1回のペースで
行いました。何もないのが当たり前で効果としては散歩中手綱から離れて
側溝に隠れてしまった柴犬を助けた程度。活動へのモチベーションは
徐々に薄れ、半年経過した頃には活動するのは代表の立花ひとりだけ
という状況になりました。
「活動を継続させていくためには、根本的に何かを変えるなければいけない」
そう思い悩みながら活動していたある時、ある存在が目に止まります。
それは公園をランニングするランナーの存在でした。
「もし、このランナーが公園ではなく街中を走っていたとしたら
犯罪を抑止する存在になるんじゃないか」
そう思い立ち、これまで歩いて行なっていた防犯パトロールを
走ってパトロールする「パトロールランニング」に切り替え行うことを決意します。
パトランで解決したい社会課題
安全な日本といえども、全国各地で多くの犯罪が起きています。2019年度の認知件数は748,559件となり
1日あたりに換算すると、2050件もの犯罪が日本のどこかで起きています。私たちは、人的被害を及ぼす性犯罪や窃盗など街頭で起きる犯罪の抑制に務めています。
■2019年度 都道府県別認知件数()前年比率
東 京 104,664件(–8.6%)
大 阪 84,672件(-11.4%)
埼 玉 55,497件(–9.3%)
愛 知 49,956件(-7.5%)
千 葉 41,793件(–10.5%)
神奈川 41,780件(-10.7%)
兵 庫 40,395件(–8.7%)
福 岡 34,520件(-5.9%)
性犯罪
人が被害となる性犯罪の撲滅は最も解決したい課題です。性犯罪は魂の殺人と呼ばれるほど卑劣な犯罪で
後遺症に苦しむ被害者の方も多くいます。
■性犯罪による後遺症 PTSD
PTSDの発症率は自然災害を体験した女性では5%程度ですが、強姦被害に遭った場合は46%にも上るという研究結果があります。被害者の方の心の傷は簡単に消えることはありません。
■発生場所と時間
性犯罪の発生場所として屋外の占める割合は全体のおよそ40%というデータがあります。これは帰宅途中の女性を狙った街頭犯罪などが多く引き起こっていることを指します。
パトランでは、帰宅途中の女性が多い時間帯や駅周辺にルートを設定し、犯罪抑止に効果的なパトロールを行っています。
福岡県警察 H30性犯罪の現状より
■向上しない体感治安
個人が日常の中で感じる治安の状況である「体感治安」は犯罪減少と同様に重要な指標です。
日本国内における犯罪数は減少していますが、それがすべて地域の体感治安の低下や個人の犯罪被害に対する不安感の払拭にはつながっていません。
H29年「治安に関する世論調査」では、あなたは、 ここ10年間で日本の治安はよくなったと思いますか。という質問に対して「悪くなったと思う」が、60.8%を占めています。刑法犯認知件数の統計数値が示している治安情勢とは乖離している現状があります。
■担い手
従来、地域コミュニティは地域の治安維持のため大きな役割を果たしていました。
しかし、時代の変化に伴い受け皿となっていた地域コミュニティは崩壊の一途を辿り高齢化社会の到来も相まって
地域を見守る力は年々失われつつあります。
H30年末の防犯活動従事者の数は258万人ですが、これはピーク時の4年前より18万人減少しています。
活動主体の高齢化も進み、構成メンバーの年齢層が60代以上で構成される団体はおよそ68%となっています。
反面20〜30代の従事者の割合は全体の4%程度と低い割合となっています。
H31警察庁 防犯団体構成員人数の推移