熊本市で活動するパトランナーの石本さんは、パトラン中に江津湖畔で倒れている男子高校生を発見し、迅速な通報と周囲への協力呼びかけにより救命につなげました。高校生は自転車に跨ったまま意識がない状態で、119番通報後、呼吸確認や交通整理などを行い、救急隊到着時には意識が回復。石本さんは同年3月にも市内で倒れた高齢者を救助しており、地域の見守り役として日頃のパトラン活動が大きな成果をあげています。その功績が認められ、熊本市の消防署から感謝の言葉もいただいています。
以下、発見時の状況です。
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草が茂っていたので放置自転車か釣りしている人の自転車と思いました。近寄ってみると、クロスバイク自転車に跨った状態で男子高校生が微動だにしない状況でした。
急いで駆け寄り、声を掛けても意識がない状況だったので119番通報。
会話している時、散歩中の老夫婦に声掛けて手伝ってもらい、消防署の指示に従って呼吸の確認、お腹膨らんでいたので少しホッとしました。
自転車で通り掛かったご婦人を呼び止め、救急車の誘導を手伝ってもらい、約10分後に救急車は到着しました。
処置中は他の車が通らないように交通整理を実施。救急車到着後、男の子の意識は戻ったらしく、搬入先も決まったので見送り終了しました。無事回復しますように。

温かに見守る人の目の必要性
街には予想だにしない状況に遭遇することが多々あります。
今回のように緊急を要することもありますが、早急な対応により命を救うことにつながっています。
パトランでは犯罪抑止の監視ではなく、路上で困っている人たちのサポートや犯罪や事故が起きない環境をつくることを重視しています。
「その走りは『ため』になる」のスローガンのもとこれからも全国各地で活動を進めていきます。