3月9日に開催された「かつしかふれあいRUNフェスタ」において、パトランメンバー22人が救護ランナーとして大会をサポートしました。その活動中、倒れたランナーの救命処置を行い、一命を救うことができました。
今回パトランメンバーにより行った救命措置は以下です。
11:20
20.8km付近で「倒れている人がいる!」との声が上がり、近くにいた薄谷さん、白沢さん、上原さんが駆けつけました。
現場では、沿道の応援者が倒れているランナーに声かけを行っていました。
要救護者には、しゃくりあげるような死戦期呼吸が見られ、危険な状態と判断。白沢さんが直ちに胸骨圧迫(CPR)を開始しました。
上村さんも時間差で現場に到着。AEDの確保のため、上原さんが大会本部方面へ、上村さんが第1救護所方面へそれぞれ向かいました。
11:23
薄谷さんが大会本部に複数回電話をかけましたが、繋がりませんでした。
その間に、上原さんが大会本部でAEDを確保し、現場まで急ぎ戻りました。
一方、上村さんは18.9km付近のテントでAEDを持つモバイル隊と遭遇し、現場への急行を依頼しました。
(結果として、本部のAEDが先に到着したため、モバイル隊のAEDは使用されませんでした。)
11:24
薄谷さんが119番通報を決断し、救急車の要請を行いました。
消防本部からは、スマートフォンで現場の映像を送るよう指示があり、映像を通じて状況を共有。
その映像をもとに、消防署員から「胸骨圧迫をより深く行うように」と指示があり、現場のメンバーへ即座に伝達されました。
白沢さんをはじめ複数人で交互に胸骨圧迫を続け、上原さんらがAEDによる電気ショックを実施。
この間、他の大会関係者や救護ランナーがブルーシートで目隠しを行い、プライバシー確保に努めました。
その後、大会本部に待機していた消防隊が現場に到着し、救護活動を引き継ぎました。
11:31
現場へ向かっていた救急車から着信があり、要救護者の様子やAEDの作動状況、現地の対応状況を報告。2〜3分後、救急車が現場に到着し、要救護者は速やかに搬送されました。
倒れたランナーは数日間の入院が必要とのことですが、命に別状はなく、順調に回復していると報告を受けています。後日、今回の一連の対応について葛飾区長より感謝状を贈呈いただきました。

感謝状の贈呈式の様子

救護ランナーとして参加したメンバー