2025年3月に開催された「かつしかふれあいRUNフェスタ」において、救護ランナーとして大会をサポート中、倒れたランナーの救命処置を行い、一命を救うことができました。この件を受けて、葛飾区長より感謝状を贈呈いただきました。

贈呈式には青木葛飾区長と植竹副区長、 伊藤区議会議長、 下山区議会副議長、小花教育長、山崎教育次長が出席されました。
パトランからは現場で対応した東京チーム渡部代表、白沢雄司さん、薄谷英明さん 、上村奈保美さん、そして葛飾商業高校クラブチームの上原ゆうとさんが出席。
当時の状況を改めて説明し、区長から感謝の言葉と共に、感謝状を贈呈いただきました。
今回パトランメンバーにより行った救命措置は以下です。
11:20
20.8km付近で「倒れている人がいる!」との声が上がり、近くにいた薄谷さん、白沢さん、上原さんが駆けつけました。
現場では、沿道の応援者が倒れているランナーに声かけを行っていました。
要救護者には、しゃくりあげるような死戦期呼吸が見られ、危険な状態と判断。白沢さんが直ちに胸骨圧迫(CPR)を開始しました。
上村さんも時間差で現場に到着。AEDの確保のため、上原さんが大会本部方面へ、上村さんが第1救護所方面へそれぞれ向かいました。
11:23
薄谷さんが大会本部に複数回電話をかけましたが、繋がりませんでした。
その間に、上原さんが大会本部でAEDを確保し、現場まで急ぎ戻りました。
一方、上村さんは18.9km付近のテントでAEDを持つモバイル隊と遭遇し、現場への急行を依頼しました。
(結果として、本部のAEDが先に到着したため、モバイル隊のAEDは使用されませんでした。)
11:24
薄谷さんが119番通報を決断し、救急車の要請を行いました。
消防本部からは、スマートフォンで現場の映像を送るよう指示があり、映像を通じて状況を共有。
その映像をもとに、消防署員から「胸骨圧迫をより深く行うように」と指示があり、現場のメンバーへ即座に伝達されました。
白沢さんをはじめ複数人で交互に胸骨圧迫を続け、上原さんらがAEDによる電気ショックを実施。
この間、他の大会関係者や救護ランナーがブルーシートで目隠しを行い、プライバシー確保に努めました。
その後、大会本部に待機していた消防隊が現場に到着し、救護活動を引き継ぎました。
11:31
現場へ向かっていた救急車から着信があり、要救護者の様子やAEDの作動状況、現地の対応状況を報告。
2〜3分後、救急車が現場に到着し、要救護者は速やかに搬送されました。
東京チーム代表よりコメント
目の前に意識を失った人が倒れている。
その緊迫した状況は想像するに余りあります。
その状況下で、慎重に自分自身が何をすべきか冷静に考え、そして速やかな行動に移した彼らを、仲間として本当に誇りに思います。
パトラン東京チーム代表 渡部信隆
