2017年12月31日、パトラン京都チーム代表の鳥本さんが交通事故現場へ遭遇し、迅速な人命救助を行いました。現場の様子についてのレポートです。
年内最後のパトランのため家を出たところ、 目の前の交差点にバイクをスポードを出して走ってくる集団がいました。
一時停止を守るのかなと思いきや、そのまま信号がない交差点に進入 一時停止がない優先側の道路から来た乗用車の側面に衝突。
事故現場の一部始終を見てしまいました。
車の運転者の女性は、ビックリして放心状態。
バイクの男性は、衝撃で、歩道に倒れていました。
一緒にいたバイク仲間も声かけるけど、自分のバイクから降りて近づこうとはしない。
一番近いのが私だったので、横で見ていたおばさんに救急と警察、電話するよう頼みバイクの男性に駆け寄りました。
呼吸の確認と「痛ったぁ・・・」と声が聞こえたため、「大丈夫ですか?」と聞くと 「痛い」と返事があり、意識もあることを確認しました。
起き上がろうとしましたが、歩道に倒れてくれたので、この場所は危なくないし移動しなくてもいいと判断し、 ヘルメットしてたとはいえ、脳震盪や、脳出血、また骨折の可能性もあるため、そのまま寝とくように声かけ、 気道確保をしました。
首回り、呼吸しやすいように、首に巻いていたマフラー外そうかと確認すると、ヘルメットの紐が外れていました。
ヘルメットが頭保護してなかった可能性あるため、 頭は動かさないでおこうと判断し固定。
救急車が5分ほどで到着し救急隊に任せてパッと現場みたら、道路が大渋滞でした。
近くにいた父親と親戚の叔父と3人で交通整理へ。
すぐに警察も来てくれ現場を任せました。
前職がスポーツクラブでインストラクターをしていたことが役にも立ちました。
高齢者の利用が多い施設だったこともあり、 毎年、消防署での救命講習はスタッフ全員で学び、競泳の担当もしていた関係で日本赤十字社の救急法を取得していました。
私自身、スポーツクラブでも、何度か危険な場面に出会うことがあり、最初は何もできなかったことがありました。
びっくりして立ちすくんでいたら、『コーチあんたも早くいかな!』とそんな会員さんの声で我に返ったのを覚えています。
それ以来、知っているではなく、自然と身体が動くことが大事と感じています。
今でもパトランの仲間と消防署の方に来て頂き、応急処置や救急法を習っています。
こういう現場がない社会が理想ですが、もし起こった時のためにもしっかり学び、日ごろから身につけることが 大切な人を守ることにもつながると改めて感じました。
パトラン京都チーム代表
鳥本光照さん